「ファシリテーション・グラフィック」
読了。
人に物事を説明するとき、自分で考え事をするときなどに、図を交えて説明する と理解がより深まると考えたので、そのための図はどう書けば良いかを探してい たらこの本に出会った。具象物をイラスト化する際の具体例のようなものを期待 してたのだけど、そういう具体的な要素ではなく抽象度の高い視点からの話だっ たが、同じ目的には使えそうなので読んでみることにした。
- 会議の進行に一番の影響を与えるのは板書をする人(グラフィッカー)。グラフィッカーが、個々の発言をどのように要約するか、多様な意見をどう整理する かで、議論の組み立て方を舵取り出来るから。
- 話し合いがうまくいかないと思ったら、まず勇気を出して議論を描いてみる。それだけで、話し合いが見違えるほど良くなるはず。
- 板書することで、意見の方向性が「人 → 人」ではなく「人 → 意見」となる。
- ファシリテーション・グラフィックをデジタルカメラで撮影してメールで配布するという議事録の作り方もポピュラーになってきた。
- 会議で同じ意見を何度も言う人の大半は、「自分の意見が他のメンバーに伝わった」という安心感が得られないためにそうしている。そういう人には、会議 の場で発言が受け止められたことをはっきり分かるようにしてあげるのが一番。 「受け止められた」という感覚が、話し合いへの参加意識を高め、「この場は何 を言っても受け止めてもらえる」という信頼感につながる。
- 発言を要約する際、自信がなければ、次のような言い回しを使って、発言した人に確認する。「今の発言は○○○○ということでいいですか?(書く前に)」 「今の発言はここに書いた内容でいいですか?(書いた後で)」
- 付箋に各人が意見を書けば、他の人の意見や勢いに左右されることなく、自分の意見を提示出来る。
- 漢字をひらがなで書くといかにも漢字を知らないように見えてしまうが、スラスラッとカタカナで書けば「見やすくするためにカタカナで書いたのだな」と 思われる。
- 丁寧に書こうと意識してみる。「ほんの少しだけゆっくり」書く。
- 字の書き方の基本は「横線を細く」「縦線を太く」
- 普通の文章の中である言葉だけを斜めに書けば、その言葉を際立たせるだけでなく、他とは異質の内容という意味合いが表せる。
- イラストのレパートリーを増やしたい人は、雑誌や漫画から学ぶと良い。携帯メールの絵文字もなかなか使いでがある……と言うけど、どういう雑誌や漫画 のどういう部分を見れば良いのだろうか。
- 縦横の理論。縦は思考のプロセス。横は発言の位置付け。両方を追いかけて聞けば、結論だけ聞くよりもはるかに理解が深まる。
- 話し合いの進め方が気にいらなくて反論ばかりする人もいれば、自分の存在を認めて欲しくて過去の経験を語る人もいる。話者がどんな欲求を達成したいの かを見極める。
- 一般的には、「だから何?」「その狙いは何?」「それによって何を達成しようとしているのですか?」といった質問で、発言のポイントをテーマに沿う ように引き戻せることが多い。
- ファシリテーション分野のマーフィの法則。「ちょっといいかな」と話に割って入る人ほど、話が「ちょっと」で終わらない。「要するにみんなの意見は……」 と議論をまとめようとする人ほど、自分勝手な主張をするだけで、「要するに」 になっていない。
- インクの出ないペンを見つけたら直ちに捨てる。
- SWOTというマトリスク形のチャート。
- 要約力を鍛えるいくつかの手段。最初は新聞や雑誌の記事などを読んで要約するところから始まる。それが出来たら、誰かに文章を読んでもらってリアルタ イムに要約していく。自分一人でやりたい人はニュースや討論番組を題材にする。
- ロジカルリスニングで分類する力を磨くには、発言を分類、整理すると良い。
- 「直伝!プラニング編集術」 (ASIN:4492554971)にある、三位一体型という概念。3つワンセットで情報を分類する。
- 激突!ファシリテーショングラフィックの鉄人達
Wed, 23 May 2007, 23:06 [/book] permanent link
